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神々の国「出雲」 神有月道中記

前日よりはるかに良くなったとは言え咳で他の方にも迷惑をかけたかな?と、
何度も思いながら気が付くと朝になっていた。 
出発の準備をしていると、関東の方の携帯電話に知り合いの神主さんから滝に打たれて来いと、その時の祝詞と必要なものを言われているようだ。

エンジンが温まった所で出発する。 出雲市内を抜けて、島根ワイナリの直線の多い道路を使って出雲大社の前を通過。 当日は出雲マラソンがあったので、大社の入り口ではTV局がTVカメラや三脚を設置していた。
出雲大社というと古いという印象があるけど、本殿は三回ほど建て直されており、今のは江戸時代に立てられているそうです。
ちょっと脱線して、出雲大社(いづもおおやしろ)に祭られている神様について
ここの神様は「因幡の白兎」に登場する「だいこくさま(大国主大神)」を祭っているそうです。
また、だいこくさま『大国主大神』は、「天の下造らしし大神」とも言われるように、今で言う都市計画から人々が自立して生活できるようにしたとの事で、縁結びの神様といっても、男女の仲をとりもつのでなく、生きていくのに糧になる友人との縁結びを行う神様だそうです。

 さて話を戻して、出雲大社は帰りにという事で黄泉の入り口といわれる海岸にでてから日御碕までフリー走行
十分に風景を見て、写真も撮って日御碕神社灯台へ...あれ?誰もいない?
駐車場が満車だったということもあって、1周、2周と探すがどうもみんなはここに来ていないようだ。
勘違いして、実は日御碕神社かな?と思ってUターン、案内標識に従って海岸に降りていくと漁港の入り口に神社が見えてきた。
とりあえず駐車場にバイクを止めようとすると2人のバイクが止まっていた。 神社内に入ると相棒と関東の方を発見する。
せっかく神社前にいるので、見学している間に中部の方が来るだろうと思って神社内へ

訪れるまでは小さな神社と思っていたけど、振り向いて入り口を見ると大きな朱色の綺麗な門で建て方は日光東照宮に似ていた。
日御崎神社内を徘徊している神社の由来が書いている立て札を発見 読んでいくと祭っている神々に驚く、さらに建設目的に驚く
ここの神社は天照大神と素盞嗚命を祀っていて、現在の建物が徳川家光の命により造営されたそうです。

そして、この神社が出来た経緯の立て札を読むと、日出るところに伊勢大神宮を鎮め祀り日の本の昼を守り、出雲に日沈宮を建て日御碕大神宮と称して日の本の夜を護らむ....
え? 江戸時代を舞台にした時代劇で町民の会話ででてくる、有名なお伊勢参りの詣で先となる伊勢神宮と同じように日本を守っている神社!?
すご〜い。 という事は、最近は特に夜型の人が増えた現代日本では御伊勢参りとともにこちらにも参拝する方がご利益がある方が多かったりして?
日御碕神社で中部の方を待ってましたが、痺れをきらして探しはじめ、灯台周辺を3周ぐらい巡ってやっと合流して出雲大社へ
大社の仲見世の並ぶ参道を歩いて行くと現代的で大きな建物見えてきた。
これが出雲大社?と思っていたら、施設の一部の建物で舞を納める舞台になったり、結婚式を執り行う建物であった。
ここから壁や木々に囲まれた砂利道の参道を歩いて行き参拝できる場所へ。
祈願前に社内をうろうろしていると、関東の方が色々と巫女さん、神主さん見習の方に瀧に打たれる場所を聞いていた。

このときまでは、どこかでお払いを受けて瀧に打たれるのかな?と思っていたので、何も考えずについていく。
境内を抜けて側道を歩き民家との境界線に来ると「八雲瀧」との石碑
そこから荒れた道が山奥へと続いていた。 道の横を流れる川...水は無かったので本当に瀧に打たれることができるの?と思ってしまう。
険しくも無いが、人が通ってない事がわかる狭道を歩いて行く「八雲瀧」へ到着
 この風景を撮ろうとすると画面には真っ黒で何も写らない、突然現れた無作法者が神聖な場所を撮ろうとするので写させて頂けないのかと思って、心の中でお願いをしながら撮影して見るとかすかに写っていた。
 後はシャッター速度を落として1枚
そして、関東の方と相棒達が滝に打たれる為に脱ぎだした...私は風邪も引いていたので傍で見学するつもりだった。
しかし、九州男児なので出来ることは挑戦してみたいと思って....私も参加する。 
服を脱ぎだすとアベックがやってきてこちらを見ている....

男性の方は更に山に入っていったりとその周辺をうろうろしながら写真を撮りだしたので、女性も一緒に行くのかと思ったら、動かずにこちらを見ている。
そこで我々はお先にと言うけど...その場から動かない仕方ないので...
でも、屋外で見ず知らずの若い女性1人に見られるのは、いがいに気恥ずかったりする。
こんな状態で裸でうたれるのも気が引けたので、パンツとTシャツを着て祈願をする事に....
まずは、関東の方から鳥居の中に入るときに塩を撒いて、あんちょこを持って瀧に打たれる。 水量が少ないので痛くはなさそうだが、水の冷たさが辛そうだった。 そして、つぎは相棒  そして、僕の番となる
 塩を撒きながら、見えない神様に挨拶をしながら鳥居の中へ  瀧の周辺部から体をスライドさせるように入り込む。 そして、瀧に打たれだして、気合を入れて、あんちょこを読み出す「払いたまえ、清めたまえ...」と読み上げる。
瀧に打たれている時間はほんの数秒...この程度ではご利益がないと思って、3回ほど繰り返して出てくる。 水量も少ない事もあって拍子抜けした感じだった。
もう一度、もう二度といった感じで繰り返して瀧に打たれて見たけど...祈願を聞き届けてくれるの?といった感じだった。 瀧に打たれてもどうともないため、瀧に打たれている所を記念にとカメラに収めて頂こうと思って、チーズの声とともに「Vサイン」...これが大失敗だった。

 急に水が息が出来ないぐらいに冷たく感じて....神様に謝ったのが届いたのか、瀧から出られた。 そして、乾いた服に着替えようとしている時に気が付く.....先ほどの女性がこちらを凝視していた。
我々は気恥ずかしさのために物陰で着替え、道があっただろうと思える道を歩きながら出雲大社の方へ歩きだした。
途中、12時を報せる鐘が「キーン コーン カーン コーン...」となっていた。 そういえば、あのアベックはどうしたのだろうとふっと思ったので、瀧の方を振り返って見ると誰も居なかった。 あれは、いったいなんだったのだろうか?
出雲大社本殿にでたあと周囲を巡っていく、 本殿の回りにも小さな社がいくつも建っていた。 新しいのから、古いのまで。
祭られている神様は日本神話ででてくる有名な神様が祭られていたので驚いたりしていた。
本殿の周囲を散策している時は参拝客が少なく静かだったが、本殿前の庭は大勢の参拝客で賑わっていた。 

我々も、縁結び守りを購入したり、祈願するためにお賽銭をいれたりと参拝客の中に溶け込んでいった。
出雲大社では、人生を豊かにしてくれる応援をしてくれる意味を持つ「良縁成就」に絞って祈願にした。
祈願の順番が来たので、係りの者に連れられながら拝殿に入る。 壇では厄除けの道具が3本立てられているのを見て、あれ?と思っていると、神官がお守りを壇においてでていく
次に神主さんと巫女さんが入ってきて、巫女さんは隅で頭を下げた状態で座る。 神主さんは踊るような美しい足運びで、白いヒラヒラした紙のついた棒というか大麻(おおぬさ)で身を清めて、一度戻り、中央の大麻に移動してから祝詞と祈願者の願いを読み上げた。 これで終わったと思った。 
すると巫女さんが立ち上がり神様への奉納の舞い、それとも祈願をしている方を清めるために、肌の露出部分を隠すように絹をまとい。
あまった絹が鈴に絡むような感じで、踊るように、しかし、歩みは遅く、鈴をならしながら、見えない物を払うような。
ゆっくりと時が流れるような動作、鈴を鳴らしながら踊ってくれました。 そして、もう一度、大麻で神主が見よ清めながら神様の元にあるお守りを取りに行って、それぞれ祈願者に渡されました。
 そして、祈願者に独りづつ、お守りがて渡されてて、ツーリング目的である祈願も終った。

それぞれ帰る方向が違うのでここで解散ですが、その前にみんな一緒に昼飯でもと参道にある出雲そば屋へ
ここで、そばにしては値段が高かいと思ったが、そう、そう、来る事はないので5目割こそばを注文する。
割こそば小さなおわんにそばが半玉入っていて、5つのお椀にそれぞれ異なる薬味が入っていた。
出雲そばの麺は黒く、甘めで複雑な濃い味が好きな九州人としては、出汁はあっさり辛めだなと思いながら美味しく頂いていきました。

そして駐車場では4台バイクを並べて最後の記念写真
だれからともなく、ナンバーも違うし、機種..ロード、オフ車と広義の意味でも違う4台。
一緒に並べていても、ツーリング仲間だと思う方はいないんだろうなと....そういわれてみれば(笑)

私と相棒は九州まで一緒に帰る事も考えたけど....おろちループ橋と横田町の施設が気になる。
結局、遠回りになるけからと相棒と駐車場で分かれて一路、広島方面へ


出雲市内はマラソン渋滞もなく快走できた。 道沿いに立てられている案内版
 が私の足を止めようと誘惑するが....
  高速に乗ってから350kmは走る必要があるので、次回、次回と念仏のように唱えながら振り切る。 横田町に入る頃はPM4時を過ぎていたので、急いで心残りの「たたら」の施設を見学する
 ※実はこの少し前に、地図を持っていない為にそばで有名な店(駅舎)の前を通過していたのであった。 ものすごく残念!!
 刀を作っている日ではなかったので、吉田町で見た物が多かったが、もののけ姫に出てきた「ふいご」だけはここにしかなく。
 ふいご操作を体験できる模型で、風力を一定にする大変さを学んだり、ふいごを押す機械を見て...大きさには驚いたりした。
 道に復帰すると日が沈みだして、僕の影がものすごく長くなっていた。

 そして、山陰と山陽を分けている山々が近づいてきた. しばらく走っていると観光客が車を止めて駅を見学していた。 何かと思ってバイクに跨ったまま近づいて止めて見ると、スイッチバック式が珍しく集まっている事を知る。 私は時間も無いし、阿蘇の外輪山が切れている所に立野という駅舎があって、ここの路線もスイッチバックになっているので、この誘惑も振り切り....おろちループ橋へ
 おろちループ橋を走ってみると、途中にトンネルがあるだけで期待していた程は無かった....
というより、八代とえびのループ橋を何度も走っているだけに感動が薄れたのだろう。 その後に道の駅に寄ってみるがループ橋を一望できる場所を
探してみるが、日が段々と暮れていくだけであった。

 その後、道に迷子になって分からないので、私を追い抜いていくバイクについていくことにした。 最悪、国道2号線に...運がよければ高速道路を
発見するだろうということが間違いだった。
 実際にはついていったバイクのナンバー「福山」と書いてあったのに気が付くのが遅く、広島市内より岡山側にでてしまう。
※ソロ・ツーリングの楽しみ方に迷子になって新しい道を見つけるのもあるけど、それを実践すると帰りが遅くなる事を忘れて実践してしまう。
 しばらく走って広島市内にでる....お好み焼きの有名店も知らず、どっぷりと日が暮れていたので、お好み焼きを食べて帰る事を諦める。
  またかぁ...いつも広島に到着すると行程的に無理があって「広島のお好み焼き」を食べる時間が確保できない。
 ほんとうに、広島のお好み焼きには縁がないのかな? いつまで経っても広島風お好み焼きしか口にできないのかな?
と、後ろ髪をひかれつつ高速に乗る....
 途中、下松SAでガソリンを補給しようと立ち寄ると、福岡ナンバーの美人ライダーが寒さの為に合羽を着ていた...ちょっとラッキーと思ったけど、忙しい時に声をかけるのもと思ったのが間違い。 トイレから戻ってくると...出発していた。
 あぁぁぁぁぁ...口惜しい そして、GSに寄るとVANジャケットを来た福岡ナンバーのゼファーがいた。 知り合いかなと思ったけどよくわからなかった。  その後、あまりの寒さに合羽に着替えたけど、美祢周辺を通過しているときは無茶苦茶寒く...手がかじかんできた。
どこかで休憩と思っていたら下関市内の明かり、そして関門橋がライトアップされていて綺麗だった。 壇ノ浦PAで体を温めるためにコーヒータイムで休憩、そして夜遅く帰着


                                                           By.おこた