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読書の秋に…子供の本のお話

  読書の秋。古典や名作から最近のコミックなどまで、世の中にはたくさんの本が出回っていますが、特に子供たちには、色々な種類の本を読んでもらいたいですね。とはいえ、逆に読ませたくないという本もあるようで…。

●LEE
「嫌なマンガ。昔、江戸川乱歩にしても、ルパンにしても、ホームズにしても…、簡単に人を殺したりすることはなかった。まして子供に殺人事件を推理させたり、自分の代わりに『戦って来い』と言うことも。自分の生活の中で、何か奇異なもの、まがまがしいものを注意深く避けている…こういうセンスが、最近の子供には欠けている。皆が読んでいるから、見ているから大丈夫だと思い込む。自分の判断はそこにないんです。ふだんの姿勢がそういう風だと、もしも、誰かが違った事をいうと、攻撃とみなしてしまうかもしれない」
●りん
「結局、相手をどんどん倒していくというストーリーなのですよね。これはつまり、自分以外のものは排除していく、ということにつながっていくような気がするのです。なんだか、怖いです」
●miffyちゃん
「我が家では、このマンガは発売されると息子が即買って来て、全巻揃っていますよ。でも、うちの子ども達は大きくなって見始めましたので、LEEさんの家とは状況が違うかもしれません。でもまぁ、子ども達はなんとか成人してしまいましたので、『ま、いっか!』と言った心境ですね(笑)」

 賛否両論あるようですが、確かに最近は少年探偵ものをはじめ、人が安易に死ぬ話が多すぎる気もしますね。実際の世相が反映されているのかもしれませんが、どちらにしても嫌な時代ですね。
 その一方で、絵本や童話などでは残酷なシーンを削除したり、表現を書き換えたりという事も行われているようで、これはこれで問題があるような気もするのですが…。

●東雲
「民話や童話にしても、『本当は怖い〜』とかいった本でたまに残酷なシーンだけが取り上げられたりしますが、ストーリー全体を通してみるとちゃんとした必然性があって、そういった部分を残酷だからといっただけの理由で変えたりすると、かえってバランスがおかしくなって、子供にはよくないそうです。ここ数年で少年犯罪が増えたのも、実はそんな部分の影響も関係しているのかもしれませんね(汗)」
●LEE
「こうした意見、やはり読んだ記憶があります。福音館の松居直氏が数年前保育園に講演に来て、3匹の子豚を取り上げ、『あの話は、最後狼と友達になるというのがあるが、1匹目の子豚は自我が弱くて食べられた。2匹目もまだ足りない。ようやく3匹目が逆に狼を食べてしまう。あれはそういう話で、前者のようにしてしまってはまるで話が違う』と言っていました。子供のころは密接な親との間隔や感性の中で安心して物語を楽しむと同時に、経験した事ないことでも、相手に共感したり、一歩ひいて客観的に見たりする能力がまずは育ってくるんじゃないでしょうか。大人はそういうことにあれこれいうけれど、現実には鈍感だったりします。そのあたりでも子供が偽善と感じる事が多々あるのではないか、と」
●miffyちゃん
「昔話の研究をされている小澤俊夫さんも、前に同じような事を話されていました。昔話は、悪い事をすれば必ず罰を受けるという事を、きちんと子ども達に伝えるために、先人達が考え出した知恵なのだから、その大事な部分を変えてしまうと、お話自体の持つ意味がなくなってしまうと言われていました」
●おこた
「残酷の部分は、反面教師的な部分だったり、悪いことをするとこうなるという罰だったりしますよね」

 残酷な部分だけをむやみに取り上げるのも、残酷な部分をなくそうとするのも、根本の部分では同じ事なのかもしれませんね。同じような事は、本以外のジャンルでも言えるようです。

●平本
「子ども・少年対象のアニメ・ゲームは、問題が大きいです。今、自分にできることが抜けて、空想の世界になってしまうから。教育者も…ほとんど同じかな。今、自分にできることを子どもが探すお手伝い、これが教育者の仕事。簡単なことでいいんですね、コンビニで買物したら、店員さんに『ありがとう』でも。店員さんは一生懸命袋に入れて、おつりをくれた。それは店員さんにできること。『ありがとう』は…子どもにできること」
●LEE
「子供がごく小さい時に出会うもの、と大人になって、受け入れるものとはやはりちがうとは思います。人が死ぬというのをああいうゲーム感覚的マンガにするのはいただけない、みたいな…」
●りん
「今の子供に問題があるのは、ゲームのせいばかりではないでしょうけれど、きっと影響は大きいですよね。失敗してもリセットすれば、また最初からできるのですから。先日、建築家の安藤忠雄さんの講演会に行ってきたのですが、安藤さんは、今のデジタル社会を嘆いていらっしゃいました。そして、『今時の30代以下の人たちは、感性が乏しい』とも」

 今の本などにゲームの影響が出るのは避けられないのでしょうが、どうせならゲームの安易な部分よりも、いい部分を取り入れてほしいですよね。こうした最近の作品の中で、十年、二十年といった先にどれだけのものが残っているのかも気がかりですね。

●LEE
「主人からみると、『ぐりとぐら』なんて、絵はへたくそなんだけれど、お母さんに買ってもらえるような絵が大事なんだね、と言っています。カニツンツンという話は妙に子供が気にいっていました」
●miffyちゃん
「絵本を選ぶ時は、絵がうまいかヘタかでは選びませんね。絵も大切ですが、物語も大事だと思います。『ぐりとぐら』も、子ども達そのものと言った2匹の言動が、親も子どもも引きつけるんだと思います。それに、『ぐりとぐら』の中の、カステラが焼けた時のシーンでは、子どもの頃に読んでもらって、あのカステラの黄色だけは覚えていたという大人が多いですよ」

 本当に心に残るものは、時代を越えて読み継がれていくものですよね。世間にはたくさんの情報が満ち溢れていますが、その中から自分だけの一冊を見つけ出すためにも、子供たちには色々な本に挑戦してほしいですよね。

提供:デジろぐ

ベースデザイン:http://hp-kitchen.com/