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「日本の文化? 海外への外注が支えるアニメ産業」

 宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」がアカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞して、日本のアニメが追い風のように言われています。翻訳されて海外で放送されている作品も多いですし、ジャパニメーションは世界に誇れる日本の文化となりつつありますね!
 しかしその日本の文化ですが、実は全てが日本で作られているわけではなくて、その工程は海外に外注されている部分が多いのです。

田村  「動画スタッフの名前に漢字3文字の人が多いですね。漫画やアニメはほとんど見なくなってしまいましたが、この動向は気になります…。」

 動画や彩色など、アニメを作る上での作業工程の中で、多くの部分が韓国や中国をはじめ、東南アジアの国々に外注されています。外注そのものはかなり以前から行われていましたが、最近ではその役割も大きくなって、アニメを作る上でも欠かせないものに変わりつつあります。
 その一番の原因が、予算の問題です。予算を安く抑えるために人件費が削られているため、日本ではアニメ制作の収入だけで生活が成り立たないという厳しい実情があるようです。

りん  「映画でもアニメでも、いちばんお金がかかるのが人件費。デジタル技術が向上して、これまで3人で作っていたものが、ひとりでできるようになって、その分、制作費にお金がかけられる。でも、技術は進歩する一方なので、やっぱり人が必要になり・・・と、結局、いたちごっこですよね。」
デジ之介「結局、真面目に創ることで築き上げてきた国が、楽な方、安い方に進んでしまうと、そうなっちゃうのかなぁ…とも。」

 こうした事情で、人件費の安い海外への外注が増えているのですが、日本のアニメ界が、海外の人たちの手によって支えられているというのも皮肉な話ですね……。
 こうした状態が何の影響も及ぼさないはずもなく、国内での人材が育たないなど、将来への影響ははかりしれません。

りん  「最近、アニメ産業に国がお金を助成したりしていますが、これは、アニメ産業を救おうという気持ちよりも、最近、日本アニメが海外で認められて、輸出産業に使えるから、という意図の方が強いような気がします」

 小泉総理をはじめ、政府は国内のアニメ産業を支援する方針を打ち出していますが、こうした実情をどれだけ把握しているのかは疑問です。これはアニメに限った問題ではなくて、人件費の高騰が外注を増やして、その結果国内の産業が育たないという根本の原因を解決しないと、アニメどころか全てのジャンルで日本の産業は衰退してしまうのではないでしょうか。
 もっとも外注を受ける国々にとっては、日本からの注文を受ける事によって技術も発達するでしょうし、国際的に見れば必ずしも悪い事ではないのかもしれませんが……。

・スタジオジブリ  http://www.ntv.co.jp/ghibli/


提供:デジろぐ

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